2024年4月号

April

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長男が私立中学に進学しても大丈夫?

長男が公立か私立の中高一貫校を目指して塾に通っています。塾代がかなり高額なため、貯金ができていません。私立になった場合、通わせることは可能?

令和3年度の文部科学省「子どもの学習調査」によると、私立中学校は公立中学校に比べ、年間に約8倍の学校教育費がかかることがわかります。私立中学に進学が決まった場合、特に公的な助成金制度はありません。経済的理由で断念することの無いように教育費を確実に準備しておきましょう。

私立中学のシミュレーション

私立中学の授業料は平均47万6159円。教科外活動費や修学旅行費等も含めた学校教育費の合計は公立留学で平均13万2349円/年、私立中学は平均106万1350円/年。私立中学に進学すると月に約9万円かかることになり、現在の塾代以上の支出に。
現状の家計では赤字はさらに増え、今ある貯蓄もすぐに底をついてしまいますので、早急に支出の改善が必要です。

家計は固定費から見直す

通信費は格安スマホや契約内容の見直しなどで一人5千円以内に。生命保険は掛け捨てにして保険料を抑えましょう。これ以上支出を抑えることができない場合は、妻の収入を増やすのが現実的。子どもの中学進学を機に、正社員として働き収入を増やすことも夫婦で相談してみては。

知っ得情報

祖父母から孫に教育資金を一括贈与した場合(条件有)、最大1500万円(習い事等は最大500万円)までは贈与税が非課税になる「直系尊属から教育資金の一括贈与を受けた場合の贈与税の非課税」特例があります。(令和8年3月31日まで)