2024年3月号

March

2024年3月号

March
自営業で収入が不安定。老後が心配・・・

夫は自営業で収入が不安定。退職金制度もないため老後のお金が心配です。今から少しずつでも貯めていきたいですが、どのようにすれば良い?

自営業は収入に上限がない代わりに、働かないと収入がゼロになるリスクがあるため不安定と言えます。老後についても、会社員には国民年金の他に厚生年金(男性平均月額16万3,875円)をもらい続けることができますが、自営業者は国民年金(満額で月額6万6,250円)しかないため、自分で備えておく必要があります。※「令和4年度厚生労働省年金局」より

老後生活を送るための資金

例えば老後の生活費を月額25万円とし、夫婦の国民年金が満額で13万2500円。差引くと月額11万7500円の不足金に。自営業には定年がないので、70歳まで働き90歳まで生きるとすると、老後は20年間。11万7500×12ヶ月×20年間=2820万円。ざっと、最低三千万円は準備する必要があります。

節税にもなる公的制度

自営業者には退職金はありませんが、それに代わる制度があります。国民年金基金、国民年金付加年金、小規模企業共済など。掛け金が全額所得控除になるなど、税制上のメリットも魅力です。また、NISAやiDeCoなど個人でも始めやすい投資も組み合わせて老後資金を確保していきましょう。

固定費の見直し

固定費は毎月発生するものなので、一度削減できればその効果は長く続きます。老後資金を貯めるための原資作りには持ってこいです。小さな金額でも1年間となると一定の金額となり、長く続けることによって大きな恩恵を受けることができます。