2023年2月号

February

2023年2月号

February
預金を運用に回そうか思案中

独身時代から銀行預金しかしたことがなく、投資の経験もありません。最近、よく耳にする投資商品で運用した方がいいのか?踏み切れずにいます。

物価の高騰、所得の伸び悩み、貯蓄率の低下など、家計は厳しい状況が続いています。このような中「貯蓄から投資へ」という考え方が重要になってきました。預貯金や現金で貯蓄するのではなく、株式投資や投資信託で投資しようということです。

現在、多くの金融機関の定期預金の金利は0.002%。今や最も効率が悪い運用方法の1つです。ご相談者の預貯金800万円を1年間預けても利息はたった160円。また、預貯金は物価の上昇(インフレ)に弱いというデメリットも。値上げラッシュが続く中、資産防衛のためにもインフレに弱い預貯金の一部をインフレに強い株式や投資信託等に見直していく必要があります。

お試しできる金額から

運用に回すお金は「この割合が最適」といえる目安はありませんが、家計が圧迫されない程度に、毎月の黒字の4分の1を積立て運用へ。仮に毎月2万円を20年間(60歳まで)積立てたら、利回り1%で運用できた場合は約530万円、3%では約650万円が貯まるシミュレーションです。まずは「つみたてNISA」や「iDeCo」など、国が推奨する資産運用制度から始めてみては。これらの制度は低リスク・税制面の優遇など、メリットが多いため初心者にも始めやすい投資方法です。慣れてきたら金額を増やしたり、他の運用方法へ変えると良いでしょう。