2022年11月号

November

2022年11月号

November
節税を兼ねてiDecoやふるさと納税を検討中

「iDeco」や「ふるさと納税」を検討していますが、内容を理解しておらず、スタートできずにいます。アドバイスを。

どちらも税制上有利な制度なので、併用して使っていきたいところですが、ご相談者のような子育て世帯は特にデメリットをよく理解して利用することが大切です。

iDeco

自分で老後資金を準備するための制度。毎月、投資信託や定期預金などの商品に積立てますが、その年に積立てた掛金は全額所得控除の対象に。これにより、所得税・住民税の負担を軽くする効果があります。ただし、原則60歳まで積立てたお金は引き出せないため、教育費や車の買替えなど大きな出費が発生しても使えません。ご相談者の場合、60歳まで25年。ライフプランの想定が難しい子育て世帯は掛金を少額に設定しておきましょう。

ふるさと納税

応援したい自治体に寄付ができ、寄付金のうち2,000円を超える部分については所得税の還付、住民税の控除を受けられ、返礼品として名産品などがもらえる制度。生活費の節約の観点から言うと、ふるさと納税がなかったら買わなかった品を返礼品に選ぶのはおすすめしません。無駄遣いと同じだからです。日々の生活で購入している食品や消耗品などを選ぶと良いでしょう。ご相談者は特に食費や生活日用品の支出が多いので、返礼品で代用できれば、その分家計の支出減につながります。