2021年5月号

May

2021年5月号

May
早期退職を決断したが、やはり不安・・・

会社の早期退職制度へ応募すると割増退職金を受け取れるが、資格がないため再就職に自身なし。生活費が不安です。

早期退職制度を利用して会社を辞める場合、貯蓄が十分にあるか考慮しつつ、計画的に転職活動をおこなく必要があります。転職活動の期間が長引けは、焦ったり妥協したりと後悔することにもなりかねません。できる限り生活費で退職金を取り崩さないためにも、転職活動はお早めに。

家計の見直し

現在、月の支出は約30万円。再就職で手取り25万円として月5万円(年60万円)の赤字です。子どもの大学進学まで続いたとして6年で360万円預金を取り崩します。大学費用の目安は私立文系で約400万円(4年間)。仕送りの全国平均は4年間で343万2,000円(※)。大学4年間の合計は約750万円。学資保険満期金280万円があるので、預金を470万円取り崩します。退職金は老後資金に残しておきたいので、現在の預金からそれぞれ差し引くと約500万円残ります。将来予想される家のメンテナンスや車の乗換などを考慮すると余裕はありません。退職後は食費や小遣いなどの見直しが必要です。

見える化が重要

検討に当たって、まずはライフイベント表を作成して今後の生活設計を。いつどれくらいのお金が必要で、そのためにどう準備すれば良いのか考えやすくなります。次にキャッシュフロー表で将来の見通しを立てましょう。再就職でどれくらいの給与収入が必要か、転職活動の目安になります。ライフプランニング(見える化)することで早期退職後の漠然とした不安も払拭できるでしょう。

※2018年全国大学生活協同組合連合会調査より。[85万8,000円/年×4年間]で計算。