2021年2月号

February

2021年2月号

February
年金の未納期間があり、老後が不安

夫は、学生時代の国民年金が未納、就職後の厚生年金も未加入で、25歳まで未納。今からできる対策は?

日本国内に住むすべての人は20歳から40年間(480カ月)国民年金の被保険者となり、保険料納付が義務付けられています。夫の未納期間が5年間(60カ月)なら、35年間(420カ月)納付したことになります。【420÷480=87.5%】※詳しい未加入期間は「ねんきんネット」で。

ご相談者の場合、老齢期基礎年金として将来受け取れる年金額は令和2年度(月額)満額65,141円を参考に、87.5%=56,998円になります。仮に65歳から90歳まで受給したとすると、満額に比べ総額240万円も少なくなります。

60歳以降も納付

60歳以降厚生年金に加入しない場合は、65歳まで国民年金に任意加入が可能のため、未納期間の穴埋めができます。厚生年金に加入しながら働いた場合でも、老齢基礎年金は増えませんが、老齢厚生年金の経過的加算額が増えますのでご安心を。それらができなくても、自助努力で将来のお金を積み立てることも可能です。方法として、確定拠出年金(イデコ・企業型)や個人年金保険を活用することを検討しましょう。これらは節税しながら老後の資金作りができる効率的な商品です。

積立資金を捻出

ご相談者は住宅と車のローンを合わせると、収入の約30%に当たる毎月12万円の返済を抱えています。そこで、車のローンを預金から全額返済しては。すると、毎月35,937円の返済分を積立資金に回すことができます。携帯電話も、利用に合わせた安いプランを検討しましょう。

支出削減は案外簡単かも。