2020年11月号

November

2020年11月号

November
中古住宅の購入を検討中。頭金はいくら?

老後は夫の実家に住む予定のため、今は中古住宅でリフォームを考えています。頭金は貯金からいくら出せば?

住宅ローンの返済額は、基本的に「借入金額」「金利」「借入期間」で決まります。それぞれの数字が大きくなると、総返済額が多くなります。つまり、頭金を多く出し、借入金額を減らせば総返済額は少なくなるということですが、今回は・・・

住宅ローン控除

そのためには、使ったお金を記録するしかありません。いつ、何に、いくら、お金を使ったか把握できれば使途不明金ではないからです。対策は、①レシートをもらう ②レシートが無ければメモする ③電子マネーやカード支払いで履歴を残す ④”くわしく”ではなく、”もれなく”家計簿をつける、です。記録により、使途不明金の使途が、例えばお菓子やジュース代なら食費へ、子どもの参考書代なら教育費へ振り分けることができます。これを数ヶ月繰り返すと、出費がかさんでいる支出項目が明らかになります。その後、必要・不必要な支出に仕分けし、節約に努めましょう。

資産の確認

国の政策として「住宅ローン控除」があります。「住宅ローンを借りてから初めの10年間(現在13年間)は年末時点の住宅ローン残高の1%を、その年の所得税から還付する」という制度です。現在の様に住宅ローンが低金利の場合、頭金を多くして借入金額を減らすよりも、逆に多く借りて控除額を大きくした方がお得になるケースがあります。

借入〜その後

ご相談者の場合は中古住宅購入費は住宅財形と頭金から一括払いし、住宅ローン控除が受けられるよりリフォーム費を、できれば全額住宅ローンを組んで控除額を大きくした方がお得になるでしょう。そして、住宅ローン控除が終わる11年(14年)目に繰り上げ返済をするのが効果的です。マイホーム購入後の家計は住居費(住宅ローン)が4万2千円程(▲2万9千円)、住宅財形2万円が終了となり、支出が4万9千円減ることになります。ただし、新生活で光熱費や生活費が変わるケースや、お子様を授かった際の保育料負担なども考慮し、支出が減った分少しずつ積み立て貯蓄を。

「つみたてNISA」「確定拠出年金」「iDeCo」を優先的に活用してみてはいかがでしょうか。