2020年7月号

July

2020年7月号

July
フリーランスなので将来が不安

夫が昨年フリーランスに。第1子を妊娠し、養育費や老後資金などが心配。お金の管理について教えて!

事業費と生活費のお金は分けて管理

買い物時に事業用と生活用を混ぜて精算しないように、財布やクレジットカードをそれぞれ専用に持つなどお金の線引きを工夫しましょう。また、事業費と生活費をしっかり分けて管理するため、口座も分けて作りましょう。

将来のお金を増やすために

ご相談者(夫)が加入しているのは国民年金のみ。年金の平均受給額は約5万6,000円/月。会社員(国民年金+厚生年金)の約14万5,000円に比べると、年金額は少なくなります[厚労省:平成29年度厚生年金保険・国民年金事業の概況]。ただし、フリーランスは厚生年金に代わる制度がいくつかあります。付加年金や国民年金基金、小規模企業共済などです。また、「つみたてNISA」や「iDeco」もあります。漠然と普通預金だけで貯めず、これらを活用して養育費や老後資金を効率よく準備しましょう。

万一のお金は貯金と保険で

フリーランスには傷病手当金や遺族厚生年金がないため、自分で備える保障が多くなります。毎月、手取り額の2割程を積立預金か貯蓄型保険で貯めておきましょう。

フリーランスは、仕事を取り続けることができるか、体調を崩さないか、また今般の新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う収入減少など、様々な不安と戦わなければなりません。会社員と違い、毎月決まった給料を受け取ることはできないため、お金の流れを把握し管理しましょう。