2019年11月号

November

2019年11月号

November
65歳までに2,000万円貯める方法は?

夫の退職(65歳)までに2,000万円貯めるためにはどうしたら・・・?また、2,000万円の目標で足りますか?

「総務省の家計調査」によると、高齢夫婦無職世帯(夫65歳以上・妻60歳以上の2人世帯)の毎月の収入(年金等)は約20万9,000円、支出は約26万4,000円で年間約66万円の赤字。私の経験上、貯蓄の取り崩しが年間60万円程というのは、持ち家で会社員の定年後の実態に近いと言えます。

2,000万円は妥当か

年金不安・定年延長・退職金額・将来のリフォーム・相続等、影響する要素はありますが、65歳までに2,000万円の貯蓄を目標とすることは妥当でしょう。

27年間で貯める方法

◆預貯金で貯める(年利0.01%)場合、年間74万4,000円必要。
例/毎月3万円とボーナス時19万,2000円
◆積立投資で貯める(年利2%運用)場合、年間56万4,000円必要。
例/1万5,000円とボーナス時19万2,000円

まず、自分のリスク許容度と毎月の積立できる金額をよく考え、それに見合った貯め方を選択することが大切です。

ご相談者の場合、将来かかる子どもの教育費等の負担を踏まえ、無理なく続けるには毎月1万5,000円までの積立が現実的。投資には絶対はありませんが、27年間、分散投資をして年利2%の金融商品ならばリスク許容範囲内です。その場合、税制優遇のメリットを受けながらお金を増やすことができる「つみたてNISA」や「個人型確定拠出年金(iDeCo)」を活用しましょう。両制度を併用するとさらに良いでしょう。

積立できる金額から初めてみては。