2019年8月号

August

2019年8月号

August
老後資金に貯蓄2000万円は必要か?

老後資金が不足するとのことですが、逆にそれで足りるのでしょうか?
本格的に資産運用を検討中です。

金融庁が「老後資金が総額で2000万円不足する」との資産を発表し、話題を呼びました。いったい老後資金はいくら必要なのでしょうか?日本FP協会の「老後とお金に関する調査」では81.3%が「老後の生活資金について不安に思う」または「どちらかと言えば不安」と答えています。

ライフ(マネー)プラン

老後資金の必要額は持ち家の有無や公的年金の受給額、生活費など人それぞれ。まずは現状のライフ(マネー)プランを作成し、自分の老後はいくら必要か確認してみましょう。その結果、老後に余裕がないことが予想されるのであれば、今のうちに手を打って将来の安定・安心を確保することができます。

効率良い節約

ご相談者の場合、目立った使い過ぎの支出はありませんが、一般的な家計に比べると全体的に高め。支出全体から月2万円の節約をしましょう。続けると60歳時には456万円になります。月2万円をiDeCoで積み立てると、掛金の全額が所得控除になります。現在の給与収入の場合、年間に所得税+住民税で約36,000円の節税が予想されます。節税額は年収や掛金に応じて変動しますが、積み立てる全期間に適用され、60歳まで継続すると68万4,000円の大きな節税メリットが見込めます。支出と税金の節約を合計すると、524万円4,000円の節約ができたことになり、現状では無かったはずの老後資金が確保できます。

節約したお金の友好的な貯め方も大事なポイントです。