2018年10月

October

2018年10月号

October
満期になった預金の運用方法が分からない

長年積立てていた定期預金が満期に。運用して定期以上の金利を期待するが、投資の知識が無いので不安。

お金の運用の中でも最もスタンダードな方法である定期預金。元本割れの心配がなく、とりあえず預けておくには無難な方法でしょう。しかし、ずっと定期預金で預けておくことは、必ずしも最善の選択ではありません。

定期預金

定期預金は一定期間預けると普通預金より高い利息を受け取ることができますが、現在の低金利(メガバンク0.01%)では、満期金(1,000万円)を預けても1万円増やすのに10年かかります。

まずは第一歩を踏み出す

最初は自分に合った金融商品は何か迷いますが、まずはシンプルなものから始めてみましょう。人気は「個人向け社債」です。社債とは会社が資金を調達するために発行する債権のこと。元本割れのリスクは発行元企業の倒産です。例えば「ソフトバンク社債」は高利率(第54回無担保普通社債・・・年1.569%)で、メガバンク定期預金の150倍以上です。ただし、発売すると同時に購入者が殺到する人気商品として有名です。

他にも、初めての投資先の一つとして投資信託があります。さまざまな種類の商品がありますが、株式市場全体に投資することができるインデックス投信がおすすめ。個別のテーマに限定しないため、特定の業種の値動きに左右されることなく手軽に分散投資できます。

相談者の場合、いきなり全額を投じるのはリスク高。投信ならば、まずは30〜50万円で始めてみては。