2018年6月

June

2018年6月号

June

子どもが生まれたので保険に入りたい

学資保険と夫の生命保険に入りたい。学費の目安ともしもの時に必要な費用は?

夫に万一のことがあった時に備え、子どもが自立するまでの生活費や教育費はもちろん、妻の生活費も含めた保障を確保する必要があります。生活保険文化センター「生活保障に関する調査」(平成28年度)によると、男性の生活保険加入金額の平均は1,793万円になっています。

夫の保障を考える

相談者の夫に万一のことがあると、住宅ローンに付加されている団体信用生命保険により、住宅ローンの支払いが免除になり、遺族の住む場所は確保されます。また、公的な保障として子どもが18歳になるまでは「遺族厚生年金」月額125,000円程が給付されます。上記を考慮すると、夫の死亡保障額は相場に従って約1,800万円を目安にしていいでしょう。また、もしも夫が倒れて収入が減り、妻も育児で働きづらい、といった場合に備え医療保障も必要です。具体的には入院日額5,000円以上、がん・心筋梗塞・脳卒中に備える三大疾病保障特約、その他先進医療特約をつけ、手厚い保証が受けられるようにしておきましょう。

学資保険を考える

子どもの教育資金(大学費用)を貯蓄する方法の一つが学資保険です。文部科学省「平成28年度 私立大学入学者に係る初年度学生納付金平均額の調査結果について」によると、卒業までにかかる4年分の学費は文系学部合計約390万円、理系学部合計約530万円です。およそ学費の半分200〜250万円以上は学資保険で準備しておきましょう。
ただし、地域がら下宿になる可能性が高いため、仕送り(月8万円×48カ月)+帰省代=約400万円がさらに必要となります。妻が勤めるなど、収入が上がってから積立額の追加を検討しましょう。

金利の低下で学資保険の返戻率は下がっています。払込期間を10年払いなど短くして、少しでも返戻率を上げる工夫をすることも必要です。