2017年12月

December

2017年12月号

December

他にも見直しできる支出はありますか?

家計簿をつけてもなかなか貯まりません。無駄な支出はないか見直したが、他にも見直しできる支出は?

日常生活の節約以外にも有効な方法があります。それは家計簿の支出項目には無い「税金」を節約(節税)することです。ちょっとした知識で節税をすることができます。

生命保険料控除で節税

生命保険料控除は、所得税や住民税における所得控除の一つで、1年間に支払った生命保険料の一定額が所得から控除される制度です。「一般生命保険料控除」「介護医療保険料控除」「個人年金保険料控除」の3種類があります。所得税の場合、旧契約(H23年以前)の控除額の上限は5万円、新制度はそれぞれ4万円の控除です。

ご相談者の場合、個人年金保険を年内に新規加入し、保険料を年払いにすれば、今年の個人年金保険料控除(4万円)の対象に間に合い、節税することができます。また、相談者は旧契約で年間に生命保険10万円、医療保険8万円で合計約18万円の保険料を支払っていますが、控除額は旧生命保険料控除上限の5万円のみです。生命保険は旧契約のまま残し、医療保険だけ新規に契約すると、生命保険は5万円、医療保険は介護医療保険料控除で4万円の合計9万円の控除となります。控除額が4万円多くなることで、数千円の節税効果が期待でき、それが10年、20年と続ければもっと大きな節税となります。

ふるさと納税で節税

ふるさと納税は応援したい自治体に寄付ができる制度です。節税とは少し違いますが、例えば4万円の寄付をした場合、合計3万8千円の税金が控除されます。(詳しくは7月号当コーナーにて)

他にも医療費控除や確定拠出年金といった節税方法もありますので、検討すると良いかもしれません。