2017年11月

November

2017年11月号

November

預けっぱなしの普通預金、どうしたらいい?

毎月コツコツと貯め、ある程度貯まった預金。普通預金に預けたままはもったいない?

銀行の普通口座に預けたままの預金は、使う予定がまだ先なら資産運用を考えてみましょう。効率良くお金を増やすためには目的別に預け先や運用方法を変えることが大切です。

使用時期別に預け替える

普通口座の預金を、使う時期によって短期・中期・長期と3つの目的資金に預け替えます。

「短期の目的資金」は、日々の生活費に使う資金です。生活費の3〜6ヵ月分を目安に、普通預金や総合口座、MRF(投資信託)などで運用しましょう。この程度の資金があれば病気や事故で入院しても安心ですし、急な出費にも対応できます。

次に「中期の目的資金」です。これは5年以内に必要となる資金。例えば、家のリフォームや車の購入資金等です。金利が良いネット銀行の定期預金や公社債等の運用が望ましいでしょう。普通口座にお金が貯まったら、こまめに定期預金へ預け替えをすることがお金を貯める秘訣です。

最後に「長期の目的資金」です。これは5年以上使わない資金。老後の生活資金や子どもの教育費等がそれに当たります。収益性を重視した、投資信託や外貨預金、保険(年金・学資)等で運用します。

預金の分散はリスク回避に

「卵は一つのカゴに盛るな」という格言は、卵を複数のカゴにわけておけば、そのうちの一つのカゴを落として卵が割れたとしても他のカゴの卵は影響を受けずに済むという意味。リスクが減るのは預金も同じです。預金を分散し、リスクを減らしましょう。

普通口座の預金を目的によって分散して預け替えることはリスク回避にもなり、収益性の向上も期待できます。