2017年9月

September

2017年9月号

September

iDeCo(個人型確定拠出年金)を始めたい

今年から公務員も加入できるようになり、何となくお得そう。利用に際して気をつけることは?

公務員は制度改正で従来の共済年金から厚生年金に移行し、もらえる年金が減ってしまいました。そのため、賢くお金を貯め、老後に備える必要があります。お金を増やす方法は ①収入を増やす ②支出を減らす ③お金を運用する のいづれか。iDeCoは②税負担を軽減しながら、③老後のお金を積み立てることができる方法です。

税負担軽減とお金の運用

毎月積立てる掛金は全額所得控除の対象、運用期間中に発生した利益は非課税、受取時には「退職所得控除」もしくは「公的年金等控除」と積立・運用・受取の3段階でそれぞれ税負担が軽減されます。

積立てた元本を減らしたくない方は元本確保型の商品(定期預金や保険商品など)、積極的に運用益の獲得を目指したい方は元本変動型の商品(投資信託)を。自分の運用方針に沿って商品を選択し、配分を決めることができます。掛金の上限は、公務員=年間14.4万円(月1.2万円)、自営業=年間81.6万円(月6.8万円)で、5,000円以上、1,000円単位での設定が可能です。ちなみに企業年金がない会社員や専業主婦(夫)は年間27.6万円(月2.3万円)の上限となります。掛金は年に一度1,000円単位で変更することが可能で、休止もできます。

注意したいポイントは

iDeCoは老後の資金を貯めることが目的のため、60歳になるまで引き出すことは不可。途中解約もできないので、よく考えてから掛金の設定を。また、申込みできるのは銀行・証券会社・保険会社など。選ぶ金融機関は一つなので、口座管理料や商品の信託報酬を比較しましょう。

WEBサイトの使いやすさや営業時間など、サービスも様々。自分にとって使い勝手のいい金融機関を探しましょう。