2017年8月

August

2017年8月号

August

年金の未納期間があり、老後が心配

20〜27歳までアルバイト生活で国民年金を納めていなかった夫。老後の資金を貯めるには?

20歳以上60歳未満のすべての方は「国民年金」、会社員の方は「厚生年金」に加入します。全期間、国民年金保険料を納めた方は65歳から満額の老齢基礎年金が給付されます。しかし、ご相談者のように未納期間がある方は、その分減額されることになります。老齢基礎年金の給付額は以下の式で求められます。老齢基礎年金=779,300円 ※平成29年度の満額年金額 ×(保険料を納付した月数 ÷(12ヶ月×40年))

アルバイト時代の7月以降、保険料を納めたとすると納付月数は(40年−7年)×12ヶ月=396ヶ月になります。式に当てはめると、もらえる老齢基礎年金は642,922円で、満額との差は779,300円−642,922円=136,378円。月額に換算すると約11,364円少なくなります。

任意加入制度で年金額を増やす

任意加入制度とは、60歳までの間に国民年金保険料(もしくは厚生年金保険料)を支払っていない期間がある場合、60歳から65歳までの期間中に任意に国民年金保険の被保険者になって年金額を増額することができる制度です。平均寿命まで生きることを想定した場合、お得になるのでチェックしておいてください。

私的年金で公的制度補完

私的年金として民間の個人年金保険や確定拠出型年金への加入も検討しましょう。毎月コツコツ積み立てをして年金として受け取る。将来のための貯金の一種だと思って始めてみると良いです。また、積み立てた掛け金は所得控除の対象となり、所得税や住民税の節税効果も期待できます。

安心できる老後を送るために、今から資産形成をしていきましょう。