2017年7月

July

2017年7月号

July

わが家はふるさと納税をした方がいい?

人によっては損することもあるとか。いくら寄付したら、いくら得するのか?仕組みがわかりません。

ふるさと納税は、簡単に言うと自治体への寄付です。納税という名前の通り、新しい税金の納め方になります。好きな自治体に寄付(税金の先払い)をすると、そこから2,000円を差し引いた金額(寄付金額1万円なら8,000円)を所得税や住民税といった税金から控除できる仕組みです。寄付をする自治体は本当のふるさとである必要はなく、どこでも構いません。

寄付の上限額を知る

多くの自治体が寄付をしてくれた人にお礼の品を送るということをしています。そのお礼が2,000円以上の価値だと、寄付額を上回る買い物をしたような結果になり、「得」となります。ただし、寄付をした金額が2,000円を覗く全額控除されるわけでもありません。年収や家族構成によって控除できる金額が変わります。総務省ポータルサイトで自分にとって合理的な寄付上限額を簡単に調べることができます。

お得な納税先を探す

ご相談者の場合、45,606円までの寄付なら自己負担2,000円で済むという結果になりました。現在、住宅ローン減税を利用されていますが、控除額に支障はなさそうです。年間の寄付総額に対して自己負担2,000円という計算になるため、例えば1万円のふるさと納税で3,000円の返戻金がもらえる自治体へ4ヵ所寄付すると、自己負担2,000円で3,000円×4ヵ所=12,000円の品物がもらえることになります。

得だからと言って、使わない物や食べきれない物を選んでは無駄使いになってしまいます。最大限のメリットを得ることを心がけましょう。