2017年5月

May

2017年5月号

May

夫の親の家を建て替えて同居

間取りを相談中で、多少費用が掛かっても完全に分離した方が良いのか悩んでいます。他の注意点は?

子が親の家を建て替えて同居すると、親の住宅リフォーム費や子の住居費の軽減等の資金面だけでなく、子育てや将来の介護問題など生活面でもメリットは大きいと考えられます。しかし、解決しておくべき課題も多く、個別で家を建てるより長期のライフプランを考え、将来起こりうる事態を想定して検討しなければなりません。

間取り

完全分離、一部共有(玄関、キッチン等)、完全共有があります。完全共有と一部共有は空間を共有するため、建築費がその分抑えられます。経済性を重視するなら、完全共有に近い間取りでの検討が一番ですが、予算が合うなら完全分離を選んでおくのが無難です。
また、敷地に余裕があれば横並びの住宅(それぞれ独立した住宅)を選ぶと良いです。親が介護施設に転居、または亡くなると、家が空いてしまいます。将来そこをお子様との同居、他人に貸す、更地にして売却する等、あらゆる選択肢を少しでも多く残す方法を選んでおくべきだからです。

建て替え費用

親子世帯の負担割合はそれぞれの家庭の事情によってまちまちです。早めに話をしておいた方が後々トラブルが減り、円滑に計画を進められます。また、家の建て替え費用だけでなく、住み始めた後のメンテナンス費や税金、家計の光熱費や食費等、負担割合をトータルで考え、相談しておきましょう。お互い気持ちよく暮らしていくためにも必要な作業です。

親との同居は住居費だけでなく、食費、水道・光熱費も削減できます。教育費や老後資金など、このタイミングでマネープランを立てましょう。