2017年4月

April

2017年4月号

April

医療費が高くて困っている

何かと医療費がかかります。健康には代えられませんが、少しでも負担を軽くする方法はありますか?

家計簿を診断させて頂くと、医療費は無論のこと、体を気づかって食費や日用品などの支出も一般的な家計に比べると高めです。その他の支出については、堅実に管理されていると思います。毎月の家計簿から節約できた月と出費がかさんだ月、それぞれに何が原因かを分析することで、自分に合った節約のポイントが見つかります。

医療費控除

医療費控除は1年間(1〜12月)に、本人または生計を同じにする家族が支払った医療費を合計し、一定の金額を超えた場合に所得控除(減税)を受けることができる制度です。医療費控除額=(医療費控除対象の医療費-保険金等の補てん金額)-10万円(総所得200万円未満の人は総所得金額等×5%)で計算でき、通院の交通費、医薬品の購入など病気を治すために使った金額も適応されます。ご相談者のように、住宅ローン控除で所得税が全額還付になっている人も住民税が安くなることもありますので、確定申告しておくと良いです。

医療費控除の特例

セルフメディケーション税制(医療費控除の特例)は2017年1月から始まった新制度で、対象者は健康診断や予防接種を受けるなど、健康管理に取り組んでいる人(生計を同じにする家族も合算可)です。特定の成分を含んだスイッチOTC医薬品(※)の1年間(1〜12月)購入額が1万2,000円を超える時、その超えた分の金額(上限8万8,000円)が対象。

確定申告することで所得控除(減税)や、翌年度の住民税の減税を受けることができます。ただし、医療費控除と同時に利用することができないため、どちらか選択になります。