2016年12月

December

2016年12月号

December

老後の積立てに個人型確定拠出年金は有効?個人型確定拠出年金の制度変更で、パートの私も加入できるようになると聞きました。私が加入しても効果はある?

自分の老後に対して、多くの人が不安に思っています。生命保険文化センターが行った意識調査によると、「不安感あり」の割合は86.0%と9割近くの人が不安を抱えている結果となっています。不安の内容を見ると「公的年金だけではだけでは不十分」が81.4%と高くなっています。<「生活保障に関する調査」/平成25年度>

2017年1月から制度改正

2017年1月から制度が改正される「個人型確定拠出年金」が注目されています。これまで加入者は、自営業者や企業年金制度のない会社員等に限られていましたが、改正に伴い、公務員や専業主婦(夫)の方なども加入することが可能となります。

確定拠出年金は、老後の資産形成を目的として、公的年金(国民年金と厚生年金保険)に上乗せして給付を受ける私的年金のひとつです。
掛け金は全額所得控除、運用益も非課税、受取時にも税金が優遇されるため、節税効果(住民税・所得税)が大きく、老後の資産形成に有効な商品と言えます。

年利15%の利回りと同じ効果

個人型拠出年金の加入が相談者(妻)の場合は、現在の103万円(税金の扶養)以内に制限をかけていた年収を、130万円(社会保険の扶養)まで増やしても、引き続き非課税で仕事を続けることができます。例えば、毎月2万円、年間24万円収入が増えると、ざっと所得税率5%、1万2000円、住民税10%、2万4000円、合計3万6000円の税金が発生します。しかし、増えた収入と同じ24万円を確定拠出年金にした場合、全額所得控除となるため、税金を支払わずに済むことになります。(注・夫の配偶者控除は受けられなくなります)年利15%の利回りと同じ効果が得られます。