2016年9月号

September

2016年9月号

September

結婚後のお金の管理は、共用と分担どちらが良いですか?

結婚をして半年が経ちますが、具体的にお金の管理をどうするか決めていませんでした。何人かの先輩に相談すると、人によって様々な意見があります。結婚後のお金の管理方法について教えてください。

「家計管理の実施に関するアンケート調査」(オリックス銀行株式会社 2014年実施)によると、各家庭のお金の管理を「妻が管理」56.2%、「夫が管理」29.3%、「共同で管理」13.8%、「その他」0.7%という結果が出ています。現状、半数以上の家庭では、妻がお金を管理しているようです。では、それぞれの管理にはいったいどんなメリットデメリットがあるのでしょうか。

妻が管理:専業主婦やパートタイマーに多い
【メリット】家庭内全てのお金を妻が一括して管理しているため、収支を把握しやすい。【デメリット】妻が一括管理しているため、夫が支出や貯蓄に関し無関心になる可能性がある。夫が小遣い制に不満を感じることがある。その場合、家計簿をつけてもらって収支を明確化するなど、夫婦でお金に対する共通の認識を持つことが大切です。

夫が一括管理:お金の管理に長けている夫に多い
【メリット】毎月渡させる生活費内でやりくりするため、ムダな支出が少ない。【デメリット】妻が夫の収入や貯蓄を把握できない。散財しても気づきにくい。その場合、夫婦で話し合って、都度生活費を見直し、全体の収入や貯蓄の状況を開示していくことが大切です。

共用口座で管理:共働きに多い
【メリット】お互いが家計支出を把握でき、節約意識も芽生える。【デメリット】お互いの残りの収入が把握できない。貯蓄がしづらい。その場合、老後用、マイホーム用など、目的別に口座をつくり、一定額を貯めていくと良いでしょう。

どの管理を選ぶにしても夫婦間のコミュニケーションがとても重要です。お金の管理や貯蓄、将来のことなど、きちんと話し合うことで、夫婦にあった管理方法が見つかると思います。