2016年8月号

August

2016年8月号

August

マイホームを建てたいけど、奨学金の返済で赤字続き・・・

賃貸に住んでいますが、あと1年で会社からの家賃補助制度(月2万円)が廃止に。それを機に、マイホームを検討してますが、家計は夫の奨学金返済(残2年)で赤字続きです。マイホームを建てることはできる?

奨学金返済で赤字が続いているとのことですが、今の支出のままだと、マイホームを建てることは難しいでしょう。1年後の家賃補助制度の廃止や、お子様の成長により、さらに支出は増えます。それでも、仮に、3,000万円のマイホームを全額ローンで建てた場合、35年返済、金利1%とすると、毎月の返済額は84,685円になります。住居費は、今よりも4万円のアップとなり、ボーナスによる毎月の赤字補填は、これからも続くことになります。支出の減額のため、残2年となった奨学金の全額返済を検討されてはいかがでしょうか?ざっと4万円×12ヶ月×2年=96万円を現在の預金から一括返済すると毎月の4万円の支出が減ります。そうすると、今の支出と変わらず住宅ローンを組んでマイホームを建てることができます。預金は、96万円減りますが、毎月の節約で挽回しましょう。

まずは、食費から。家計の15%程度の範囲内(約35,000円)を目標にやりくりしましょう。ただし、食べることに楽しみを持つことも大切ですから、単に、支出を減らせばいいわけではありません。質素になり過ぎないように、日替わり品や特価品を選ぶ、お腹が空いている時には買い物に行かない、買う物をメモに書いてから買い物に出かけるなど、出来る工夫はたくさんあります。

次に、雑費。家計簿をつける際は便利な項目ですが、節約をするのは、厄介な存在です。どの支出項目にも属さず、その使い道は多岐にわたり、かつ、比較的少額です。本当に自分が気にいったものを買う、1日以上考えてから買う、家に代用できるものがないか考えてから買うなど、生活に必要なものだけを買う習慣付けを意識して取り組みましょう。