2016年3月号

March

2016年3月号

March

長女が中学生に。教育資金の準備はまだ間に合う?

マイホームを建てたタイミングが、長女の誕生と重なった為、教育資金の積立がついつい後回しになり、全く貯めていない状況です。今から準備を始めるとしたら、どのような方法が良いのでしょうか?

高校生までにかかる教育費は、家計から捻出するのが基本で、事前に用意すべきは大学費用です。進路により異なりますが、入学から卒業までの4年間で、私立大学文系が約390万円、理系は約520万円。国立大学は約250万円必要です。費用の準備方法は、学資保険が一般的ですが、相談者の場合、長女様の年齢が12歳のため、大学(18歳)まで、積立期間(6年間)が短く、学資保険は不向きです。積立期間が短い場合の対処法ですが、可能ならば、奥様の収入アップを検討してはいかがでしょうか。例えば、月に1万5千円増の場合、6年間で100万円強の貯蓄を増やすことができます。他には、固定費支出の削減。毎月必ずかかる支出の削減で、効果的な節約が実現できます。12年前にマイホームを建ててから、一度も住宅ローン金利の見直しをしていないとのこと。ずいぶん金利は下がりましたので、見直しの効果が期待できます。金利が下がれば、月々の返済額を減らすことが可能です。その他の削減したい項目は、通信費です。毎月3万円以上かかるスマホ代は、家計にとって大きな痛手。契約プランの見直しや格安スマホの利用も検討しましょう。他の支出項目も細かく削減することで、月3万円貯蓄に回すことができれば、6年後、200万円強の準備が可能です。収入アップと支出削減、毎月の貯蓄も加えれば、姉妹それぞれ大学費用の半分づつは準備できる計算になります。不足分は奨学金利用という方法も。もちろん、お子様に将来の負担が増えるわけですから、その際は、しっかりと、親子で話し合ってみてください。