2015年12月号

December

2015年12月号

December

夫が自営業を始めました。お金の貯め方は?

夫が会社から独立して自営業を始めました。退職金が無いことや年金が少なくなることが不安です。どのように老後資金の準備をすれば良いのでしょうか?

会社を退職して自営業になると、厚生年金から国民年金に変わり、受け取る年金が少なくなります。会社に勤めている時は、厚生年金に入ることで、国民年金にも加入しているとみなされ、65歳になると国民年金(基礎年金)と、厚生年金の2つの合計額(約15.6万円※厚生年金9.1万円の場合)を受け取ることができます。

夫が退職して自営業になると65歳から受け取る献金額は、国民年金の月額約6.5万円(平成27年度満額)のみになります。(過去の厚生年金加入期間に応じて、厚生年金あり)自営業になり年金が少なくなる分、今から老後に向けての貯蓄を始めることが大事です。

税制メリットのあるお得な公的制度の活用

国民年金保険料に毎月400円を追加することで、将来の年金額を増やすことができる「国民年金付加年金」という制度があります。増える年金額は「加入した月額×200円」が65歳から一生涯受け取れます。1年加入した場合、掛け金は4,800円で受取額は年間2,400円。つまり、2年で元が取れる計算になります。その他「国民年金基金」や退職金代わりの「小規模企業共済」、「個人型確定拠出年金」など、税制メリットのある公的な制度を徹底的に利用しましょう。自営業になると、支出項目のうち、食費(外食費)、小遣い、交際費は多くなる傾向があります。支出管理をし、貯蓄を増やすようにしてください。