2015年11月号

November

2015年11月号

November

夫の扶養から外れた場合、収入の目安は?

夫の扶養範囲内の収入でパート勤務しています。マイホームを建てるため、もっと収入を増やしたいので、正社員で働くことも考えています。扶養から外れた場合、いくら以上の収入なら損をしないか目安を教えてください。

パートから正社員になる場合のチェックしておきたいポイントについて、お伝えします。年収103万円を超えると所得税課税の対象となり、年収130万円を超えると夫の被扶養者から外れ、健康保険と年金をご自身の収入から負担することになります。年収によっては、収入が増えても手取り金額は減るという働き損の逆転現象が起こることがあります。一般的に、働き損の分岐点として年収160万円以上という基準がよく使われますが、実際は、夫の会社からの家族手当てが支給されなくなった、妻自身の被服費や交際費の支出が増えた等を加味すると、年収増が実感できるのは、年収200万円以上が目安になると思います。正社員になるということは、お金のメリットだけでなく、社会的信用も得られることになります。クレジットカード契約、銀行融資などの審査が通りやすくなります。住宅ローンを借りる時に、夫の年収に妻の年収も加算できるので、予算を高くすることができ、選択の幅が広がります。

収入だけでなく支出も見直し、マイホーム資金を増やす

食費は15%を目標に▲8,000円の節約。小遣いは10%程度に抑え▲1万4千円。そして、不定期支出は、最低1万円以内にしてください。そうすると、2割を貯蓄にすることができ、理想的な割合になります。共働き家庭では、自由になるお金が多いので支出についてチェックが甘くなりがちです。各項目の支出割合を決め、それを可能な限り守ることで家計管理に努めてください。