2015年10月号

October

2015年10月号

October

教育費の負担が増え、老後資金は?

来年、長男が高校へ、長女は中学校に進学します。長男は私学を受験する予定で、教育費の負担が増えそうです。今後の支出を考えると、自分たちの老後資金は、どうやって貯めていけば良いのでしょうか?

教育資金は、住宅資金と老後資金にならぶ人生の三大資金のひとつ

文部科学省「平成24年度子どもの学習費調査」を参考にすると、学校教育費と学校外活動費(塾や習い事など)の年平均額は、中学校は公立で約45万円、私立で約130万円になります。高等学校は、公立が約39万円、私立で約97万円です。相談者の教育費は来年度から、公立中学校45万円+私立高等学校97万円=目安年間142万円の支出となります。さらに、子どもが中高生ともなれば、食費や通信費もかさんでいきます。個別の部屋を使うことが多くなり、光熱費も上がります。それでいて、給与収入の伸びがその増加に追いつかなければ、いつの間にか家計は赤字に転落してしまいます。家計については、もっともシビアにならないといけない時期といえます。

40代は、住宅ローンの見直しで恩恵を受ける可能性が一番高い時期

支出で見直したい項目は、家計にもっとも大きな影響を与える住宅ローンです。相談者が10年前に借りた3,000万円の住宅ローンは、現在2,300万円の残高があり、一度も見直していない住宅ローン金利は2%となっています。現在の金利は過去最低となりました。見直しで金利が2%→1%に下がった場合、住宅ローンの支出は、毎月99,378円→88,363円に下がります。差額の11,015円が節約できることになります。無かったお金として、差額を毎月積立てしてはいかがでしょうか。住宅ローンの見直しは、老後資金の準備に大きな影響を及ぼすことになりますので、早急に見直しましょう。