2015年5月号

May

2015年5月号

May

老後の生活が心配。どのくらい必要?

夫の会社は退職金制度が無いため、老後のお金が心配です。毎月の貯蓄額を増やしたいと思っていますが、老後資金の目安と家計簿のどこを見直せば貯蓄額が増やせるのか、アドバイスをください。

子育て期は、妻のパート収入の大部分が保育料に消えてしまいます。更に、家事や子育てと仕事で慌ただしく、家計管理がおろそかになりがち。外食回数が多いのも、共働き家庭に多く見られる傾向です。無駄な支出が習慣化してしまわないように気をつけましょう。相談者の場合も支出項目で食費の割合が高めです。お子様が小学生までは、収入の13%以内に抑えるのが理想。1万円の節約を目標にしましょう。夫が献立担当の日を作る、時間が取れた時にまとめてストック食材を作るなど、工夫してみてはいかがでしょうか。ご主人と話し合い、協力しながら家計の改善をはかりましょう。

老後の備えとして1,080万円を目標に

65歳まで働き、それ以降年金暮らしを始め、80歳までに必要な老後のお金を試算してみます。(支出)平成25年総務省家計調査によると平均的な夫婦の老後の生活費は27万円。(収入)厚生労働省の試算したモデル世帯の30年後、年金の給付額は、経済が現状維持なら21万円。
6万円(27-21万円)×12ヶ月×15年(80-65歳)=1,080万円。十分とは言えませんが老後の備えとして、1,080万円を目標に貯蓄されると良いでしょう。例えば、食費から捻出した毎月の1万円と手付かずのポーナスから年2回(夏・冬)10万円を個人年金で積立てします。60歳まで積立てすると、65歳からの受取り総額が約1,100万円になり、目標を達成することができます。 若いうちからコツコツと積立てすることは、大きな安心感につながりますので、検討してみてはいかがでしょうか。