2015年4月号

April

2015年4月号

April

シングルで働きながら子育て中。教育費が心配。

子どもが成長するにつれて必要になる教育費や自分の老後に備えるため、毎月の貯蓄額を増やしたいと思っています。教育費の目安と、家計簿のどこを見直せば貯蓄額が増やせるのか教えて下さい。

子どもの教育費は、老後資金、住宅購入と並んで人生の3大支出と言われています。教育費の中でも大半を占めるのは、大学の学費。私立大学へ入学した場合、入学金や授業料は4年間で約446万円になります。(文部科学省「私立大学等の入学者に係る学生納付金等調査結果について」平成25年度)。高校までは児童扶養手当や毎月の給与で賄えたとしても、大学入学時には、まとまったお金が必要です。目安としては、学費の半分以上が準備できると安心です。相談者の場合、見直しのポイントとして、生命保険を安い掛捨ての保険に見直しをすることと、お子様が小学生に上がるタイミングで習いごとを精査することです。毎月1万5千円を捻出すれば、お子様の大学進学まで残り13年間で合計234万円準備することができます。

賃貸の場合は、老後資金を余分に準備しなければならない

老後に備えた対策として、賃貸から持家に住み替えを検討されてはいかがでしょうか。持家がある場合の「住むところに困らない」という安心感は大きいと思います。例えば中古住宅を購入して、借入額1500万円・金利1.5%・返済期間25年の住宅ローンを組んだ場合、月59,990円の支払になり、今の家賃と同程度で持家に住むことができます。家賃は、気軽に転居できるというメリットはありますが、毎月の家賃は全て出費となり、老後も居住費がかかります。持家は、ローンを完済すれば、居住費が一気に減り、老後働かなくなった場合でも安心。現在では、疾病保障付きや女性専門の住宅ローン等が登場し種類も増えていますので、賢い住宅ローンの選択も大切ですね。