2015年2月号

February

2015年2月号

February

親の相続で税金がかかるのか心配・・・

夫の母親の家で同居をしています。父親は3年前に他界しました(夫は2人兄弟の長男)。最近、新聞で相続税負担が増えることを知り不安になりました。今後のライフプランも踏まえ対策はありますか?

2015年1月1日より相続税の基礎控除の額が大幅に引き下げとなりました。相談者の母親が亡くなった場合、2人の兄弟が相続しますから、3,000万円+600万円×2人=4,200万円が基礎控除となります。つまり母親の遺産が4,200万円超の場合、相続税がかかることになります。相続税がかかる場合は、対策が必要です。家を相談者が相続し、住み続ける場合は、自宅の敷地の評価額を80%減額「小規模宅地の特例(限度面積330㎡)」などの特例もあります。専門家を交えて母親と兄弟でじっくり相談してみると良いでしょう。

住み続けるならリフォームを考えておく

相談者が、今の家に住み続けるなら考えておくべきことはリフォームです。老朽化によるメンテナンスや間取りの変更、耐震性の強化など。将来、少なからず費用が必要になりますので今から家計を見直して準備をしましょう。まずは、固定費から見直しを。目につくのが、生命保険料。手取り収入の5〜10%以内に。安い保険の活用を含め、一度見直しをしてみるとよいでしょう。ご主人のお小遣いも高めとなっています。目安は、手取り収入の10%程度。まずは1.7万円カットを目指して、ご主人にも協力をお願いしてみましょう。一般的に住居費は収入の20〜25%が適正といわれています。同居で住居費がかからない分、上乗せで月に7〜9万円は貯蓄すると考えて家計のやりくりをしてください。