2014年10月号

October

2014年10月号

October

夫の退職を機にリフォームか建て替えか?

夫が来年3月で定年退職します。貯蓄と退職金を使い古くなった家をリフォームするか、建て替えるか悩んでいます。貯蓄が減るので老後の生活も心配です。何か良いアドバイスお願いします。

リフォームか建て替えかの選択は、「専門家の意見」と「家族全員のライフプラン」をもとに総合的な判断が必要です。まずは、現在の家の状態が、耐震基準や構造体に問題がないか、専門家に調査してもらいましょう。一般的にリフォームの方が低コストですが、構造補強に多額の費用がかかり、建て替えと変わらなくなる恐れもあります。その家を終の棲家とし、かつ継承者がいるか等、家族全員のライフプランも重要な判断基準となります。

日本人の平均寿命
男性初の80歳超え、女性は86・61歳で世界一

現在、老後に備えた蓄えを、長生きすることで使い果たしてしまう長生きリスクがあります。相談者の場合、夫退職から妻86歳までは26年間。老後資金を計算した上で、家にかけられる予算の把握が大切です。

老後の月平均支出は27万円

「平成25年家計調査(家計収支)」(総務省)によると、老後ひと月当たりの平均支出は、約27万円。相談者の場合、現在の支出から5万円削減を目標にすると良いでしょう。 高めの食費は、1万円の減額を。お子様の携帯電話代は本人の支払いに変更手続きをしてください。生命保険の死亡保障は、子どもたちが独立し、夫婦2人のことだけを考えればいい時期になりましたので、必要最低限に見直しましょう。